Stripe の領収書に宛名を入れる方法
Stripe の Payment Links や Checkout で決済すると、Stripe から購入者に領収書メールが届きます。ただ、この領収書には宛名を入力する欄がありません。「会社名で領収書がほしい」と言われたとき、販売者は毎回どうにかする必要があります。この記事では、宛名入りの領収書を用意する方法を3つ挙げて比べます。
Stripe の領収書メールの仕様
Stripe の領収書(receipt)は、決済完了時にメールで送られる簡易な証憑です。事業者名、決済日、金額、明細、そして設定していれば登録番号(T番号)が載ります。一方で次のことはできません。
- 宛名・敬称の記載(カスタマーの名前が印字されるかどうかは決済方法によって変わり、後から変えられない)
- 但し書きの記載
- 購入者側での再発行や宛名変更(メール内のリンクは30日で失効)
そのため「宛名を◯◯にしてほしい」という依頼が来ると、販売者が別途領収書を作って送ることになりがちです。
方法1: カスタマー名を先に登録してもらう
Checkout でカスタマー名や請求先住所を収集する設定にすると、Stripe の請求書や領収書にその名前が出ます。ただし、印字されるのは決済時点の名前で、後から「やっぱり会社名で」と言われても確定後は書き換えられません。新しく請求書を作り直す必要があります。
方法2: 支払い後に請求書を発行する(invoice_creation)
Payment Links / Checkout の「支払い後に請求書を作成」を有効にすると、決済のあとに Stripe の請求書(invoice)と領収書PDFが作られ、メールで届きます。登録番号や内税表示の設定もでき、Stripe だけで完結するのが利点です。注意点は次の3つです。
- 取引額の 0.4%(上限 $2)の手数料がかかる
- 税率オブジェクトや Stripe Tax を使っていないと、消費税の内訳が出ない
- 宛名はやはり決済時のカスタマー名で固定され、購入者が自分で変えられない
方法3: 購入者が自分で宛名を入れるページを用意する
決済完了後に「領収書ページ」へ案内し、購入者が宛名を入力して PDF をダウンロードする方法です。販売者は決済のたびに何もしなくてよく、宛名変更や再発行の依頼も来なくなります。Payment Links なら「支払い後」の遷移先を、Checkout なら success_url を差し替えるだけで導入できます。
比較表
| カスタマー名 | 支払い後の請求書 | セルフ発行ページ | |
|---|---|---|---|
| 宛名の後変更 | 不可 | 不可 | 購入者が変更 |
| 但し書き | なし | 固定文言のみ | 商品名から自動・編集可 |
| 税率別の消費税額 | 税率設定が必要 | 税率設定が必要 | 税込価格から計算 |
| 追加費用 | なし | 0.4%/件 | 月10件まで無料 |
| 販売者の手間 | 依頼ごとに対応 | 依頼ごとに対応 | なし |
まとめ
「宛名を変えたい」という依頼が月に何度も来るなら、販売者が手を動かさなくて済む方法3が向いています。すでに Stripe Invoicing で請求書を発行している取引は、その請求書PDFが適格請求書になるので、そのままで問題ありません。
スグ領収書は、Stripe の決済完了後に購入者が宛名を入れて領収書PDFを取れるページを用意します。登録番号・税率別内訳つき、月10件まで無料。
無料ではじめるこの記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、個別の税務判断は税理士にご相談ください。Stripe の画面や仕様は変わることがあります(2026年09月時点)。